2013年5月7日火曜日

フランス語⇔英語のフラッシュカード





フラッシュカードは、並べ替えて、高速・大量に反復することができるので、短期間に多くの単語を記憶するのに、とても適しています。

残念ながら、フランス語⇔日本語のものはまだないようですが、フランス語⇔英語のフラッシュカードが、いくつか出ています。

たとえば、amazon.com のレビュー数の多い French Vocabulary Flash Cardsおおむね好評のようで、プラス点として挙げられているのは、おもに次の5点です。



① 記憶しやすい

やはり覚えやすさは、抜群のようです。多くの方が、推奨しています。


② 1,000語と多い

市販されている同種のものの中では、最多の部類に入るようです。
同じ値段で50枚しかないものもある、というレビューもありました。    


③ カテゴリー分けされている

形容詞・副詞・動詞・体・食べ物・飲み物・スポーツ・娯楽・勉強・家族・天気・時間・旅行・挨拶・色・服・数字など。


④ カラータグがついている

カードの上部に、カテゴリーごとのカラータグがついていて、それにより、たとえば、色について覚えたい場合は、色だけを集中的に覚えることができて便利なようです。


⑤ 通し番号がついている

カードには、1~1,000の通し番号が入っており、それにより、元の順番に戻すことができるようです。箱を開けたときに、カードをばらまいてしまって、苦労したけれど、元に戻せたという人のレビューもありました。    


 
   

他方で、マイナス点として挙がっているのは、次の3点に集約されています。


① 発音記号がない

これがあれば☆5つにするというレビューがありましたが、まったく同感です。私もそうでしたが、学びたてのころは、発音記号がないと苦しいので、ぜひつけてほしかったです。

② 例文・類義語・文法など、解説がない

写真を見ると、たしかに、表には facil 、裏には easy と書かれているごくシンプルなつくりですが、暗記メインのツールなので、個人的には解説はなくていいような気がします。ただ、発音記号はほしかった。

③ 紙が薄い

☆2つをつけている人は、この点を最も気にされているようです



さて、もっとも重要なのは、どんな単語が収録されているか、という点ですが、先ほどの fasil と easy のサンプルでも分かるように、ごく基本的なものに限られているようです。

実際に、レビューを見ても、4歳の子供にやらせた、とか、お子さんにプレゼントした、あるいは、第二外国語としてフランス語を勉強している、という大学生のコメントがあります。

仏検を主宰しているフランス語教育振興協会というところが出版している、基本単語集には、仏検5級・4級レベルの単語が収録されていますが、その数は、500語です。

ちなみに、フランス語の初学者に人気のフラ語ボキャブラは1,511語、基本単語を耳で覚える聴くだけのラピッドは888語となっています。

いずれにせよ、ここに収録されている1,000語というのは、フランス語の初学者が最初に覚える、ごくごく基本的な重要単語であると考えていいようです。





さて、以上のことから、この French Vocabulary Flash Cards は、次の3点を満たす方には、たいへん便利なツールだと思います。


仏検5級・4級レベル1,000単語を、

②とにかく短期間で集中的に暗記したい。

発音記号をカードに書き込む手間を惜しまない。




なお、日本のアマゾンで手に入るフランス語⇔英語のフラッシュカードは、この他にもいくつかあるようです。